初リーグ・アン!

伊東純也と中村敬斗のプレーを見るためにFlixbusに乗ってトリノからリヨンにやってきました。

PART-DIEU駅からスタジアム直通のトラムに乗って約20分でスタジアム到着。

GROUPAMA STADIUM到着!

トラムは無料なのだけど事前に0€の乗車券を買っておく必要があります。おそらくおおよその人数を把握するためだと思われます。

トラム乗車中にふと周りを見渡すと誰も傘を持っていない。結構な雨だったのに誰も持っていないということはスタジアムに傘は持ち込み禁止なのか?

スタジアムに到着。持ち込み禁止グッズの中にしっかりと傘がありました・・・。

でも折り畳み傘もダメ?入口の警備員に聞くと「小さいからOK」とのこと。折り畳みは大丈夫でした。

その後も荷物検査なし、危険品チェックも警備員が持っている携帯金属探知で簡単なボディチェックをするだけ。

先日のモスクワでのテロを受けて、フランスではテロの警戒レベルが最高に引き上げられているらしいけど、大丈夫なんかね。

フランス(リヨン)が誇る料理人、ポール・ボキューズもオリンピックリヨンのファンだったんですかね?

スタジアムの敷地でファンショップを発見。何も買わないけど一応様子を見たいので行ってみる。

階段を降りると、どうやらその階段は一方通行でそこから戻ってはいけないらしく反対側にある階段で戻るらしい。

チラッと見るとその反対側の階段が大混雑。

これはマズい。ファンショップは諦めて戻ろうとすると、もうそこから戻ったらダメだと融通の利かない警備員に止められてしまった。

何故こんな流れになっているのかというと、ファンショップは別の入り口があってそこからはチケットチェックを受けていない人も入れることから、ファンショップからスタジアムに向かう際はチケットチェックを受けないといけないっぽい。
僕らのように他の入り口で既にチェックを受けた人も同じ。
(でも金属探知機検査はここには無いのでもしかしたら違う理由なのかも)

結局ここで15分くらい待たされる。ショップは全く見られなくて、単純に15分並ぶためだけにここに来てしまった・・・

結局ファンショップは上から眺めただけ
ちょっと足を踏み込んでしまったばかりに、スタジアムに戻るためにこの列に並ぶ羽目になりました

トラムのチケットもそうだったけど、チケットを買うとか、スーパーのレジとかフランスの仕組みは著しく効率悪い。

その上イタリアと違って融通が利かないので時間を無駄にすることがとても多い。

イタリア社会もなかなかバカげた仕組みになっているけど、イタリア人は機転が利く運用をするので効率は案外悪くない。

フランス社会はイタリアと同じようなバカげた仕組みを作って、ドイツ人並みに真面目にバカげた仕組みのまま運用していくので効率が悪い。

(そしてドイツ人は賢い仕組みを厳格に運用して効率の良い社会を作っているのだと思う)

ということで席に着く前にちょっと焦ったけど、どうにか練習スタートには間に合った。

コンコースはとてもきれい
かわいいキッズがお出迎え

今日はアウェイチームベンチ裏のとても良い席。

席についてほどなくしてアウェイのランスの選手が入場。中村もビブス着ている。

ということはスタメンだ!伊東も当然スタメン。

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最初に左に行ったのが伊東で手前のビブスが中村です
https://channelfootball.love/wp-content/uploads/2024/04/240330s9.mov
最後に走っていくのが伊東、中村コンビ

割と二人で組んでアップしていることが多かったように思います。
ちなみに上の動画で妻が「現金一切使えないって」と言ってますが、スタジアム内では現金が使えません。妻がカードを持って行かずにビールを買えずに戻ってきたのです。この後デビットカードで買いましたけど、飲食したい方は要注意です。

ここが良い席だからかメンバーシートが配られた。リストを見ると伊東が31歳となっていて、誤字かと思って調べてみたら本当に31歳だった。

本日のメンバー表

まだ25,6歳だと思ってた。ランスの監督はとても若いというネット記事をさっき読んだばかりだけど、その監督と同い年じゃないか。

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向かって右側のゴール裏のサポーターがランスのサポーターかと思いきや両方ともリヨンのサポーターでした
https://channelfootball.love/wp-content/uploads/2024/04/240330s11.mov
アウェイチームもしっかり写真付きで紹介してくれる。中村と伊東がスタメン!

キックオフが近づく。チームアンセムが渋い。アレー!アレー!としっとりと歌い上げる。オシャレ。

https://channelfootball.love/wp-content/uploads/2024/04/240330s12.mov
渋いアンセムから選手入場
人種差別反対の集合写真

ホームのリヨンは古豪だけど今年は調子が悪いみたい。事前に調べてラカゼット、トリッソ、マティッチくらいは知ってたが後は知ってる選手がいない。

前半は基本的にリヨンが試合を支配。

リーグアンを見るのは始めてだけど、前半を見る限り華麗でリスクのあるプレーを好む印象。
具体的にはヒールパス、フリック、トリッキーなフェイントを織り交ぜたドリブルなど。
そしてそのほとんどがあっけなく失敗で終わる。

華麗で一瞬おおっ!ってときめくけど、あれ?でも結局取られてない?で終わる。
ドリブルで2人抜くけど3人目で取られてしまい結局次に繋がらない感じ。
エキサイティングだけど隙もありあり。

失敗を恐れずに華麗に生きるというのはフランスの人生観と繋がっているんじゃないだろうか。

保守的なイタリア人のサッカーが守備的になるのも当然のなりゆきだと思う。
ともあれフランスリーグのサッカーは想像していた以上に面白い。

監督の指示を聞く中村

ハーフタイムに選手が引き上げてくる時に、伊東がすぐ近くに来たので思いきって声をかけたけど反応なし。

それを聞いていた後ろの家族が僕らが日本人だと気が付いて、日本のどこから来たの?と話しかけてきた。

つい先日日本へ仕事で出張に行ったそうな。
旦那さんはアメリカ在住のフランス人で地元はリヨンなので今日はリヨンの応援。
日本人は礼儀正しく本当に尊敬していると。こそっとアメリカ人と全然違うねと打ち明けたので、「そりゃそうですよ」とそこは謙遜せず同意した。

後半。ランスは伊東のCKから先制。静まり返るスタジアム。

伊東や中村には活躍してほしいけど、ランスを応援しているわけでも無いので周りを刺激しないよう静かにじっとしている。

直後にリヨンがゴール。綺麗なクロスからのヘディングシュート。周りと一緒に僕も喜ぶ。
回りのフランス人は「こいつはどっちを応援しているのか?」と不思議だったかもしれない。

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ホームのリヨンが追いついて盛り上がるスタジアム

伊東がビッグチャンスを迎えたがシュートが酷くて枠の外。
先ほどの後ろのフランス人に「アリガトー!」って言われてしまった笑

中村も一本だけ惜しいシュートがあったけど、今日は調子が良くなかったように思う。

https://channelfootball.love/wp-content/uploads/2024/04/240330s15.mov
伊東と中村が奮闘してました

途中交代で引き揚げてきて目の前まで来たけどビビッて声をかけられず。
本人としても不本意な出来だっただろうし、まだ試合中だったから声をかけたら申し訳ない感じもして。

https://channelfootball.love/wp-content/uploads/2024/04/240330s17.mov
中村がすぐ近くまで来たけど・・・
数列前に座る中村選手

ランスは途中交代で出てきた8番のリチャードソン・アミールがもの凄い存在感だった。

何故先発じゃないのか全く理解できない。ケガ明けだったのかな?長い手足を活かしたドリブルやしなやかなパス。

いい角度でカーブをかけた鋭いシュートを丁度いい角度で真後ろから見ることが出来たけど、ワールドレベルを感じた。

モロッコ代表らしい。彼は近いうちにビッグクラブに行くと思う。

https://channelfootball.love/wp-content/uploads/2024/04/240330s19.mov
バイキングクラップ

試合はそのまま1-1で終了。

ランスはフィールドで全員でしばらく円陣を組んだ。順位が一つ下のリヨンに対して彼らのホームでよくやったという感じだろうか。

試合後のランスの円陣

選手が引き上げる時に、奥さんが中村に、僕が伊東にそれぞれ声をかけたけど反応なし。

奥さんの中村を呼ぶ声はもしかしたら聞こえてなかったかもだけど、僕が大声で2,3回叫んだ伊東は完全無視。

いや、写真撮ってくれとかサイン頂戴ってお願いしているわけじゃないんだから、手ぐらい振ってくれても良いじゃないかって思う。

もちろん義務じゃない。でもサッカーってエンターテイメントだよね?

二人とも試合前にスタンドの中の誰かを探しているフシがあったから、家族か友達が来てたのだと思う。

ユベントスの選手も点を取ったらよく家族に向かって手を振るけど、ああいうのもどうかと思う。
ワールドカップとか特別な舞台ならまだ分かるよ。
でもリーグ戦って日常の仕事じゃないですか。職場に家族や友達が来て手を振りますかね?
言わば仕事中じゃないですか。楽しませるべきはスタンドのお客さんじゃないですかね。

もちろん良いプレーをすることが一番大事なんだけどさ。

その肝心なプレーも今日はイマイチだったし、ファンサービスも無しってことで、結構がっかりだった。

奥さん曰く、伊東は週刊誌問題で人間不信だから仕方ないと。

まあそうなのかもね。でももう応援する気にならないな・・
少なくとも彼らを見るためにわざわざスタジアムには行かない。

多分彼らもそれを望んでいない。応援されたくてサッカーしてるんじゃないと思う。
良くも悪くもただ自分の夢に向かって走ってる。

念のために書くと試合としてはかなり面白かったです。日本人二人ともプレーを長時間しっかり見られたし。

帰りのトラムは長い行列ができていてどうなることかと不安になったけど、案外進みが早く、15分くらいで乗車。運良く座れて街まで帰れました。

でも駅前に着くともうすでに0時。駅の近くのホテルだから歩いて行けたけど、旧市街のホテルだったらどうするんだろう。

21時キックオフってちょっと遅すぎるよなあ・・・。

凄い行列でもそんなに待たないのでご心配なく

Olympique LyonnaisStade de Reims (0-0) 0-1

Referee: Thomas Léonard
Attendance: 46,097
Goals: Okumu (55′) for Reims. Nuamah (65′) for OL.

Warnings: Khadra (20′), Richardson (75′, Munetsi (90′) at Reims. Caleta-Car (72′), Tolisso (75′) at OL.

OL: Lopes
O’Brien, Tolisso, Caleta -Car
Maitland Niles, Caqueret, Cherki (Nuamah 46′), Matic (Benrahma 62′), Henrique (Kumbedi 89′)
Orban (Baldé 72′), Lacazette (Cap.) (Fofana 62′).
Entr: Pierre Sage

Reims: Diouf
Agbadou, Okumu, Abdelhamid (Cap.), Akieme (Busi 81′)
Munetsi, Atangana (Koné 72′), Khadra (Foket 81′)
Ito, Diakité (Mbondi 89′), Nakamura (Richardson 73′).
Entr: Will Still

チケット:
OUEST(東スタンド1階席)
BLOC(ゾーン)011
PORTE(入口)H
RANG(列)13
PLACE(席番号)167
金額 85ユーロ/席

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