本日はデルビー・デッラ・モーレ。つまりトリノダービー。

ユヴェントスもトリノも非常に愛着があるチームなので、複雑な心境の試合。どちらがゴールを決めても素直に喜べない。今日はトリノのホーム試合なので、もしユヴェントスがCLを確定させせていたらトロを応援するのだけど、まだまだ危ない状況なのでユヴェントスにも頑張ってほしい。

午前中チェントロを散策していた時にトロのユニホームやジャージを来ている人をたくさん見かけた。スタジアムに行く人も行かない人も今日が特別な日であることを意識しているように思う。

デルビーの雰囲気を感じたくて1時間半前にスタジアム到着。トラムの1日券を持っていたのでトラムに乗って行ったら、ファンで満員のトラムに検察が乗り込んできました。こんな状況ではチェックは諦めるのかと思いきやチェックする時はするんですね。

こういうこともあるので油断せずしっかりチケットは買ってヴァリデーションもお忘れなく。

今日はティフォージの出足もいつもより早い。スタジアム前のPIAZZA D’ARMIはティフォージでいっぱい。クルヴァの人たちがお手製のフラッグを配ってた。寄付箱には「JUVE MERDA」の文字が。一瞬寄付しようかと思ったけど、ユヴェントスも応援しているのでさすがにここはパス。

寄付を募ってお手製のフラッグを配布

しばらく雰囲気を楽しんでいると、向こうからユーベのティフォージが来たらしく、トロティフォージが野次を飛ばすべく集まってきた。

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ユーベくそったれ!と野次を飛ばすトロのティフォージ

ヒートアップしていてデルビーならではの雰囲気。

いつもより出足が早そうなので、入場も時間がかかりそうだからまだ1時間もあるけどスタジアムに入る。

敷地内に入るとさっき野次られていたユベントスのティフォージ達がガードマンに守られながら全員入場するのを待ってスタンドに移動していた。

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フォルッツァユーベ、ユーベアレー

こちらの掛け声はFORZA JUVE, JUVE ALLEZ!つまりがんばれユーベです。

トロ側はユベントスくそったれ!と相手に向けられている一方で、ユベントス側はユベントスがんばれ!で自分達を鼓舞する掛け声。(もちろん試合中はトロくそったれの掛け声もありましたが)

会社の同僚もそうなのだけど、ユベントスのファンはトロを嫌ってはいない。ウルトラスの同僚も「トロは兄弟みたいなもんだ」って言っていました。それを聞いたトロの同僚は「冗談じゃねえ。こっちは大嫌いだ」って言ってたけど笑

ユベントスとトロの力関係がそうさせるのでしょう。悲しいかなトロはユベントスにはライバル視されていません・・・。

スタンドに入ると両チームのクルヴァは既に準備万端でチャントを繰り返している。

見てるこっちがヒヤヒヤするので柵から降りてください・・・

先ほどトロの有志の人たちが配っていたフラッグがとても効果的にゴール裏を彩る。

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大量の旗が振られてとても綺麗

前列の家族はお姉ちゃんがユベントスファンで弟がトロらしい。Derby della Moleはトロのホームの方がその雰囲気が強く出ると思う。ユベントスホームの場合は、ユベントス側の応援は世界中からやってくるので、トリノの街を二分する試合という感じがあまりしない。いつも通りのユベントスのホーム試合という感じ。

ところがトロホームの場合のDerbyはスタジアムの9割のトロファンのほぼ全員がトリノ(あるいはその近郊)の人、1割のユーベもウルトラスメインなのでトリノの人が多い。つまりスタジアム全体がトリノの人で埋め尽くされて、「トリノ」デルビーの雰囲気を作り出す。
そして資金力に劣るトロがラグジュアリーなユベントスに挑んでいく構図が素晴らしい。いい雰囲気だなー。

微笑しいユベントスとトロの姉弟

いよいよキックオフ。試合前にどなたかの追悼をしていました。

どなたかの追悼をしていました

試合前の素晴らしい雰囲気とは対照的に試合内容は酷かった・・・。まず・・・キックオフ直後からの西陽でめっちゃ眩しい笑

これは想定済みでサングラスを持ってきたのだけど、キャップも持ってくるべきだった。次からは気をつけよう。

ま・・・眩しすぎる・・・

日差しは試合そのものとは関係ないのだけど、試合は結論から言うと0-0のスコアレスドロー。

ユベントス目線で言えば、前半はいくつかチャンスを作った。キエーザの突破からヴラオビッチの決定機、続いて再びキエーザからカンビアーゾ、さらにガッティからヴラオビッチといくつも決定機を作るが決まらず。ちなみにガッティはトリノユースだったせいか一際大きいブーイングを食らってました。

なので前半は悪くはなかった。でも後半はこないだのフィオレンティーナ戦と同様にゴールを取りに行くことを放棄したかのよう。イルディズ、イリング、ケーン、アレックス・サンドロという交代カードを切れば切るほどクオリティが下がっていった。イルディズは一度惜しいシュートを放ったけど、チーム全体でもそれだけ。勝ち点1で良いやという感じ。トリノをライバル視してないのかどうかしらんが、これデルビーですよ?来年のCL枠獲得が確実になっていないということ以上に、デルビーに対する姿勢がこれというのは本当にがっかり。

一方のトロ。チーム力では劣る中、確かに頑張っていたとは思う。ゴールを奪いたいという姿勢はとりわけ後半よく見えた。でも結果としては無得点。これを良しとしてはいけないと思う。

デルビーは勝たなきゃダメ。引き分けは失敗に等しいという意識でいてほしい。しかもスコアレスは最悪。チャレンジが十分じゃなかったってことだ。本当にがっかりだったのだけど、トロのティフォージもユーベのティフォージも試合後は基本的に拍手で満足している様子だった。

その国のサッカーの文化は観客が作っていくものだと思う。仮に今日トロが1-2で負けたとしたらおそらく今日よりもファンは選手に不満をぶつけただろう。そういうことの積み重ねでリスクを冒して負けるくらいならガッチリ守って0-0の方が良いという文化ができていくのでしょう。

僕はトリノっ子ではないし、どっちのチームも応援しているという中途半端な立場だから特殊なのかもしれないけど、デルビーはやっぱり勝利だけを目指してほしい。勝利のためには必ず点が必要なのよ。果敢に攻めていってカウンター喰らって0-1なら仕方ないって僕は思うんだけど、まあ本当のファンはそうじゃないだろうな・・・。

トリノの方がゴールへの意思は感じられた。ユーベは前半しかデルビーを戦ってなかった。こんなんじゃ来年CLに出られたって勝てないですよ・・・。

0-0で試合終了・・・

TORINO-JUVENTUS 0-0

Ammoniti: pt 43’ Gatti, pt 47’ Ricci, pt 49’ Vojvoda, st 24’ Cambiaso

Torino (3-4-1-2): Milinkovic Savic;
Tameze, Buongiorno, Rodriguez;
Bellanova (st 39’ Masina), Ricci, Linetty, Vojvoda (st 31’ Lazaro);
Vlasic; Sanabria (st 31’ Okereke), Zapata.
A disposizione: Gemello, Popa, Lovato, Sazonov, Ciammaglichella, Ilic, Kabic, Savva.
Allenatore: Juric.

Juventus (3-5-2): Szczesny;
Gatti (st 31’ Alex Sandro), Bremer, Danilo;
Cambiaso (st 49′ Alcaraz), McKennie, Locatelli, Rabiot, Kostic (st 18’ Iling Junior);
Chiesa (st 18’ Yildiz), Vlahovic (st 31’ Kean).
A disposizione: Perin, Pinsoglio, De Sciglio, Miretti, Weah, Rugani, Djalo, Nicolussi Caviglia.
Allenatore: Allegri.

チケット:
Distinti Granata Centrale(東スタンド3階席)
SETTORE(ゾーン)316
Ingresso(入口)Est
Fila(列)4
Posto(席番号)10
金額 65ユーロ/席

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