ACLのアウェイゲームに参戦できる日がこんなに早く来るとは思わなかった。ACLのアウェイといえば韓国とかクウェートとかだいたい外国ですからね。しかも平日だし。
ところが今年の準決勝は日本勢の対決になった。しかも相手はガンバ大阪。大阪!勤務地京都からギリギリ駆けつけられる。
会社を定時に出て、徒歩10分の最寄り駅までバスを使って、阪急で茨木へ。茨木からタクシーに飛び乗った。
タクシーの運転手は思いっきり野球派で阪神ファン。今日は阪神対巨人の重要な首位決戦があるので、サッカーなんて全く興味ないご様子。
「今日はJリーグあるんですか?」
「いやアジアチャンピオンズリーグっていう別の大会なんですよ」
「ああ、練習試合みたいなもんですか?」
ちょっとめんどくさかったから「そうです」って言おうとしたけど、さすがにACLを練習試合って片付けられるのは癪だったので
「いや、リーグ戦とは別の重要な大会です。アジアのチャンピオンを決める大会です。」
すると
「ああ、こないだバーレーンとかと戦ってたあれですか。」
・・・ダメだ。W杯のアジア予選とごっちゃになってる。さすがにこれ以上は無理だと思って諦めた。悲しいことだけど、関西でのサッカーの地位なんてこんなもんです。
サッカーには全く理解がない運転手さんだったけど、僕が急いでいるのは理解してくれてかなり飛ばしてくれたおかげで、ぎりぎり19時に万博に到着。タクシーを降りるとスタジアムから場内放送の「キックオフ!」って声が聞こえてきた。
急いでメインスタンドのアウェイ側自由席へ。先に到着して席取りしてくれた奥さんと合流。バス、電車、タクシーを乗り継いでどうにかこうにか間に合った。
席について最初に感じたのが、レッズサポーターの迫力の凄さ。平日に大阪まで駆けつけるだけあって、今日のサポーターは超精鋭軍団。かなりの気合いを感じた。
試合は相馬がかなりいい感じ。何度も果敢にサイド突破を試みる。そんな相馬が放ったシュートのこぼれ球を細貝がダイレクトシュート。一直線にゴールに突き刺さった。レッズ先制!しかもアウェイゴールゲット!細貝は今までのレッズのボランチになかった精度の高いミドルシュートを持ってる。これ重要だよねえ。啓太にもこれがあればなあ。最近ボランチをやることが多い山田もけっこう良いミドル持ってるか。
前半のレッズはここ最近では一番良い出来だったんじゃないかと思う。
ところが後半は最悪。見ていてホント嫌になった。後半開始直後から試合終了まで守りっ放し。ガンバに押されてるのか、あえて守ってるのか知らんけど、胸を張れるサッカーでないことだけは確か。時折サポーターからエジミウソンや高原のコールがあったけど、どんなスーパーFWでもあの後半のサッカーで点を取るのは相当難しいと思う。
ガチガチに守ったおかげか、後半30分まではなんとか耐えたレッズ。だけどもついにガンバにPKを献上してしまった。どうやら相馬が播戸を倒したみたい。キッカーは当然コロコロ遠藤。これだけ希望が持てないPKは初めてだ。僕は遠藤を世界一のPK職人だと思ってますから。それでも当然祈ってたけど、残念ながら都築の逆をつかれてゴール。
まああんだけ押し込まれれば、そりゃーいつか点を取られるよ。悔しいというより、情けない気持ちの方が大きかった。
ゴールの瞬間、それまでずーっと静かだったメインスタンドのお客さんが総立ちになった。その瞬間ようやくアウェイだってことに気付いた。ああこの人達みんなガンバを応援してたのかと。それまでホントに静かだったから、中立なサッカーファンかと思ってた。何故かちょっと嬉しい。阪神が大事な一戦を迎えている今日という日に地元のサッカーチームを応援しに来てる大阪の人がこれだけいる。関西に引っ越してきてからつくづく関西の野球至上主義を痛感していたので、サッカーファンもこれだけいるんだって分かったことが嬉しかったんだな。ガンバとレッズのサポーターは春先に乱闘騒ぎを起こしたけど、大きな枠で考えればみんなサッカーファミリーじゃないか。これからも日本のサッカー文化を盛り上げようぜ。・・ってとりあえず今は関係ないか。気を取り直して試合に集中。
その後もガンバペース。こんな状況でもベンチが動かないところを見ると作戦通りなのか?結局ケガをした坪井をトゥーリオに代えたのと、ロスタイムの時間つぶし交代二人(梅崎と達也)の交代だけで試合終了。
この結果をどう捉えれば良いんだろう。アウェイゲームで点を取って引き分けという事実はポジティブなことだけど、あの内容では・・・。でも逆にあの内容で引き分けられたのはラッキーとも思える。だけどあの力の差で次のホームで勝てるのか??しかも今日活躍した相馬と細貝(あと都築)は次の試合は出場停止だ。
あと2週間でどう立て直す?頼むよエンゲルス!!
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