サッカーのスタイル

中村俊輔が劇的な決勝ゴールを決めたというので、会社の人にDVDを借りてチャンピオンズリーグのセルティックVSマンチェスターユナイテッドをさっき見終わった。
マンUにビビったのかセルティックはミスが多くて、お世辞にもサッカーとしては面白いとは言えなかったけど、ほとんど良いところが無かったセルティックが残り10分で俊輔のFKで勝ち越して、終了間際には相手のPKをストップするという劇的な展開で試合としては面白かった。
実力的に下と見られているチームが必死に耐えてワンチャンスをものにして勝つのはサッカーの醍醐味の一つだね。俊輔のゴールでスタジアムが興奮の坩堝になったのを見たとき同じ日本人としてちょっと誇らしくなった。
それだけにMVP級の働きをした俊輔が試合終了後に一度も画面でアップにならなかったのは不満だった。PKを止めたキーパーは何度も映ってたのに・・・。俊輔くんをもっと褒めてやってくださいよ。
やっぱり俊輔のFKって凄いよなあ。公平に見て世界で5本の指に入るんじゃないか?こういうFKを見るたびにホントにW杯では調子が悪かったんだと痛感させられる。3、4回チャンスがあれば絶対に1回は決めてくれると思ってた。厭味じゃなくて純粋に、ドイツでこのパフォーマンスを見せてほしかったと思う。
それにしてもひさしぶりに海外サッカーを見たけど、やっぱりヨーロッパのサッカー文化って良いなあ。
まずスタジアムの雰囲気ね。チャンピオンズリーグだからってこともあるんだろうけど、平日にもかかわらずスタジアムは満員。多分6万人くらい入ってる。日本だとレッズでも平日6万は無理だね。
あとはやっぱりフィジカルコンタクトの激しさ。前半40分くらいにルーニーが思いっきり足を引っかけられて倒されるんだけど笛は鳴らずにプレー続行、ルーニーもファールをとってもらうことなんて全く期待せずすぐにボールを奪い返しにいった。こういうプレーって大好き。まだまだ日本じゃ選手も審判も観客もちょっと激しいプレーだとホイッスルを期待しちゃう。
ヨーロッパの中でも特にイングランドやスコットランドがこういう激しいプレーを好んでいるんだと思うけど、なんか男の戦いって感じがする。
ちょっとあたっただけなのに大袈裟にもんどりうつのはかっこ悪い。日本人はマリーシア(ずる賢さ)が足りないってよく言われるけど、足りないのは日本人の美学に反するからじゃないか。よくよく考えるとイングランドやドイツはマリーシアというよりも真っ向勝負していくぞ。合理的に勝負をすり抜けるよりも、直球勝負で玉砕したほうがすっきりする国民性なんじゃないかね。少なくとも僕はそっちのほうが好き。
サッカーのスタイルは十国十色だから、日本は日本のスタイルをこれから築いていけば良いけど、ラテンスタイルよりも真っ直ぐなイングランドスタイルがお手本になるんじゃないかな。
っていうかそっちを目指してほしい。
セルティックVSマンUの無骨だけれども正直な戦いを見てそんなことを思った。

Share this:

Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です