トリノからフランクフルトへ引っ越して早7ヶ月。まだまだトリノが恋しくて仕方ないけど幸いフランクフルトからトリノは飛行機ですぐなので数ヶ月に一度トリノに戻ってます。
今回は仕事と歯医者の予定を組み合わせて4泊5日のプチ帰省。トリノの友人とのディナーやランチも組み込んでもちろんユベントスの試合も組み込みました。
試合の2日前の金曜日。妻がお世話になっていたアクセサリーショップのフェデリコと一緒にお店の近所のカフェへ。店内は僕らの他に小さなお子さんを連れたお父さんだけ。
カフェを注文して席に着こうとした時に妻が
「あの人サッカー選手じゃない?」
ふとみるとそのお父さんはなんとユベントスのルガーニでした。他にお客さんもいなかったので迷うことなく近づいて「写真をお願いしても良いですか?」とイタリア語でお願いすると快くOKしてくれました。
いやー凄い!トリノに3年半住んでも街で偶然会えたのはペリンと車に乗ったテュラムだけだった。多分、平日は僕も仕事で街に来ることがなかったこともあるのだろう。平日はこうしてユベントスの選手も普通にカフェにいるんだなあ。
それにしてもウチの奥さんはよく気づいたな。なんでもルガーニの奥さんが芸能人でインスタをよく見ているのだそうな。だから名前は知らなかったけどユベントスの選手だと分かったのだと。
その後しばらくルガーニは隣に座っていたわけだけど、正直奥さんが気づかなかったら最後まで気づかなかったと思う。
写真を撮ってもらった時に「日曜は試合に行くので頑張ってください!」と伝えました。
今シーズンアヤックスから帰ってきたものの、先発どころか途中出場すらないのでちょっと嫌味だったかな・・・。と心配だったのですがそれは杞憂に終わります。
さて、試合当日。友人とのランチの後、Porta Nuova近くのホテルから地下鉄に乗ってBerniniでトラムに乗り換えてスタジアムへ。トリノに住んでいた頃のいつもの行き方。うーむ懐かしすぎる。
キックオフ約1.5時間前の7時過ぎに着くとちょうどユベントスのチームバスがスタジアムに到着したところだった。
今シーズンからホーム側のベンチが南側に移ったので、今日は年間シートを持っていた北側の105ではなく123ゾーンの席。ご近所さんとも久しぶりに挨拶したい気持ちもあったのだけど・・。慣れ親しんだ席ではないけどやっぱりホームだ。久しぶりにホームに帰ってきた。心地いい。
席に着くと、マッケニーがインタビューを受けてた。さっきバスが着いたばかりなのに早すぎる気がする。マッケニーだけ先にスタジアム入りしてたのだろうか?
2021年にここで初めてユベントスを見た時から選手は大幅に入れ替わった中で、マッケニーは数少ない当時からの生き残り。一時期レンタルもあったけどずっと見てきた選手だから思い入れがある。
しばらくしてキーパーに続いて選手たちがウォーミングアップに出てきた。事前に噂はチラホラあったがアップをみる限りどうやらルガーニは先発っぽい!いやー、頑張って欲しい。ディフェンスの選手だけどいつぞやのフロジノーネ戦のような劇的ゴールを期待したいところ。
そして今日の相手はACミラン!監督はアッレグリ。アッレグリのサッカーは退屈だったけど、あの激怒パフォーマンスが懐かしくて憎めない。そしてラビオ。ラビオはもう感謝しかないから頑張って欲しい気持ちすらある。あとはなんと言ってもモドリッチ。どうやら僕は2006W杯の日本対クロアチアでモドリッチを見たことがあるようなのだけど、全く記憶にないので実質的に初めてみる。
ウォーミングアップが終わり選手紹介。ラビオはブーイング(というかミランの紹介はさらっと終わったので、とりわけラビオに向けられたわけではないかもしれない)だったけど、アッレグリは拍手。CURVA SUDは当時もアッレグリを支持してた。
そしてユベントスの紹介。ルガーニがしっかりスタメン!すげー。おととい話した人がここでプレーするんだねえ。「頑張ってください」の言葉が嫌味にならないでよかった。マジで頑張って!
前半はあまり見どころなく終了。この時点でやや嫌な予感がしはじめた。
ユベントスの試合を初めて見たのは新婚旅行で見たCL決勝。ダフ屋で買ったチケットがたまたまユーベのゴール裏だったのでユベントスを応援した。
それから18年後にまさかトリノに住むことになるなんてその時は夢にも思わなかったわけだけども、その時の対戦相手がACミラン。
結果は0-0(PKでユベントスは負け)。それがユベントスと僕の運命的な出会いだったのだけど、そのCL決勝の呪いというか、それ以降何度かミラン戦を見ているけども一度も勝ったことがないどころか1ゴールも見ていない。あの時ユベントスのゴール裏で応援したことで、トリノに引っ越すという幸運を得られたことと引き換えにミラン戦の勝利は見ることができないという呪いでもかけられたんじゃないだろうか笑
そんないやーな予感が頭をよぎったハーフタイム。
後半に入り、ミランにPKが与えられてしまうがプリシッチが枠を外してどうにか助かる。
以前として0-0だけどやや劣勢のユベントス。サブの選手のアップのペースが上がる。途中出場で結果を出しているヴラオビッチに期待したいところ。
CKからガッティがビックチャンス!しかしメニャンにセーブされてしまう。これが今日のユベントスの最大の見どころでした。試合終了間際にミランもレアオがビッグチャンスを迎えるがこちらもディグレゴリオがナイスセーブ。ハーフタイムの不安が的中し0-0で試合終了。これでユーベ対ミランの観戦履歴は4試合中3試合が0-0、1試合が0-1(ジルーのゴール)の負け。
モドリッチも最終ラインのパス回しに入ることが多くあまり凄さを実感できなかった。
まあ無失点なのでルガーニは良い仕事をしたと言えるでしょう。
試合後はラビオを追った。ヴラオビッチやマッケニーと話す。ゴール裏にも挨拶に来るかと思ったけど来なかった。ロッカールームに引き上げる際に少しだけティフォージに手を挙げて挨拶してました。
慣れ親しんだ選手が違うチームのユニホームを着ているのはちょっと寂しい。でもこのスタジアムに戻ってきてくれて嬉しいな。
退屈な試合でもユベントススタジアムはやっぱり最高だった。また戻ってきます!
JUVENTUS – MILAN 0-0
Juventus : Di Gregorio;
Gatti, Rugani (86′ Kostic), Kelly;
Kalulu, Locatelli, McKennie, Cambiaso;
Conceicao (69′ Thuram), Yildiz (69′ Openda);
David (69′ Vlahovic).
Subs: Perin, Pinsoglio, Koopmeiners, Zhegrova, Adzic, Joao Mario, Pedro Felipe.
Coach: Tudor.
AC Milan : Maignan;
Tomori, Gabbia, Pavlovic;
Saelemaekers, Fofana (Loftus-Cheek 63′), Modric, Rabiot, Bartesaghi;
Pulisic (Nkunku 74′), Gimenez (Leao 63′).
Subs: Terracciano, Pittarella, Ricci, De Winter, Athekame, Odogu.
Coach: Allegri.
Referee: Guide.
Yellow cards: Fofana (M), Locatelli (J), Bartesaghi (M), Gatti (J).
チケット:
TRIBUNA OVEST LATERALE 1° ANELLO(西スタンド1階席)
SETTORE(ゾーン)123
Ingresso(入口)B
Fila(列)13
Posto(席番号)19
金額 149ユーロ/席(ファンクラブ会員価格)

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