ザッカーニの劇的同点弾で決勝トーナメントへ駒を進めたイタリア代表。
土曜日開催のイタリア代表のトーナメント1回戦のチケットが販売開始になった旨のメールが火曜に届いた。たまたまメールが届いた瞬間に携帯を開いていたので即アクセス。運良く一番安いファン席が買えた!
急いでフライトを手配。リナーテ発のLCCは見事に売り切れていて、トリノ発ミュンヘン経由で一人470ユーロ・・二人で940ユーロ・・う・・思ったより高い。・・が今更引き返せない!高いけどフライトもホテルも取って急遽1泊2日でベルリンへ!
フランクフルトからベルリン行きのフライトが1時間ちょっとディレイしたものの昼過ぎにベルリン市内のホテル到着。幸いすぐにチェックインできて、ホテル近くの韓国料理屋で腹ごしらえして早めにスタジアムへ。
ベルリンのスタジアムはナチスがその力を誇示したベルリンオリンピックのために建設されたスタジアムで歴史的な価値もあります。ドイツワールドカップ決勝でイタリアが王者に輝いたスタジアムでもあり縁起も良し。
入場前に五輪マークの前で写真を撮っていると最新のY-3の日本代表シャツを着た4人組(1人はユベントスを着てた)に英語で「写真を撮って下さい」と頼まれたので「あ、僕も日本人です」って日本語で返したら「あ、僕ら香港人なんです」と。
おお、香港人なのに日本代表シャツを着るのね。ヨウジヤマモトのデザインかカッコイイからかな?
入場してもまだまだ時間があったのでスタジアムを一周。このスタジアムの特徴として片方のゴール裏のスタンドがごそっと欠けているのです。
僕らの席はそちらと反対側だったけど、そっちがどうなってるのか見たかったので回ってみた。
パネルが立てられていて中は見えないようになってました(隙間から覗けるけど)。
一周ぐるっと回った感じではゲルゼンキルヘンよりも売店やトイレの数が多く行列は少ない。コンコースはとても綺麗なデザインでローマのコロッセオを彷彿とさせる。やっぱりこういう偉大な建築は絶対王政とか独裁政権で生まれやすいのだろう。採算度外視でトップが望むものを作れるから。
そんな素晴らしいスタジアムだけど、サッカーの試合にとっては必ずしも良いスタジアムとは言えない。・・・そう、陸上トラックがあるからです。
自分たちの席を確認するために一旦中へ入ってみる。
このスタジアムはピッチが入り口よりも下にあるので、入場すると自分は既にスタンドの上の方にいてピッチは下の方に見えます。今日の席は前回同様かなり前の方で4列目。陸上トラックありのゴール裏の前の方は非常に見づらい。
一旦自分の席まで行ってどれくらい見づらいかチェックしてみた。
想像以上に見づらい。まずバックスタンドとの仕切りのアクリル板がすげー邪魔。
そしてゴールの裏に設置された広告版のせいで手前のペナルティエリアはほとんど見えない。
流石に50ユーロの一番安い席だけあるな・・・。まあ仕方ない。
ゴール裏の席はまだまだファンが来ていなかったけど熱い人たちは既に垂れ幕を準備してる。アッズーリのシャツを来たアジア人の僕を見かけると何人かがハイタッチしてきた。あきらかにイタリア人じゃない見た目なのにあっさり受け入れてくれた感じ。イタリア人のウェルカム具合は世界でも抜群じゃないかと思う。
キックオフまでまだまだあるのでまた外に出てビールなどを飲んでくつろぐ。試合前のいい雰囲気。
選手のウォーミングアップに合わせて再入場。イタリア側の応援席なのにゲルゼンキルヘンと違って練習もとても遠い。めちゃくちゃ見づらい。今日は試合観戦というよりもう応援に徹するとしよう。
ということで行きの飛行機の中で覚えたイタリア国歌をがっつり熱唱しました笑
ということでキックオフ・・・なのだけど、最前列の熱烈サポーターは柵に登って応援するので、僕らも自分の席に立たないとピッチが見えない。サポーター席じゃなければ「座ってください」とお願いするところだけど、イタリアのサポーター席でイタリア人に向かって日本人の僕が「座ってくれ」とも言えず仕方なく席に立って応援することに。
ちなみにこの最前列の人たちは本来の自分の席はここじゃなかったりします。一度アジア人がやってきて
「ここ僕の席なんですけど・・・」
と伝えたら「ここは席の指定なんか関係ねえ。どっかいって空いてる席に座ってろ」と追い返されてしまってました。時折ハイタッチを求めてきたり、笑顔を向けてきたりと悪い人じゃないのだろうけど、自分の席にこの人たちがいたら困っただろうな・・・。
不幸中の幸いだったのは席に立って観戦したので、その分だけピッチが見やすかったです。4列目の席だったけど10列目くらいの高さで見れたかな・・・。
試合は・・・もう記事も書きたくなくなるほどの完敗。戦術はさっぱりわからないのですが、どうやら多くの選手が不慣れなポジションをさせられていたらしい。ダルミアンが左とか。
あとどう考えても3バックで行くべきなのに4バックで行ってしまったと。途中からフォーメーションを変えられたはずなのに何故か変えなかった。
ファジョーリが先発して嬉しかったけど、あんまりいいプレーはなかった。前半15分くらいにキエーザ(多分)にいいパスを通してたと思う。何分見にくい席だし、悔しすぎてビデオも見返してないので間違ってるかもしれないけど。
ちなみにファジョーリは後半交代になってバックスタンド側からピッチの外に出たのだけど、わざわざスイス側のゴール裏を通って帰りました。
邪推かもしれないけどイタリア側のゴール裏を通ってブーイングを受けるのが怖かったんじゃないかな。
0-1ならまだラッキーパンチで追いつく可能性はあるけど、後半早々に2点目を決められて46分で実質的に試合終了。今日のイタリアが2点も取れるわけないとみんな悟ってたと思う。60分くらいにはティフォージはみんな静かになってしまった(僕の前の数人は最後まで応援してた)。
試合終了後選手たちが挨拶に来た。当然ブーイング。僕の前の人たちは「来んな!帰れ帰れ!」ってジェスチャしてました。
EURO2024・・せっかく欧州に住んでいるんだからと2回もドイツにやってきてイタリアの試合を2試合も見たのに、勝利どころか1ゴールも見ることができなかった。惜しいシーンもほぼなし。
スペイン戦はまだスペインの華麗な攻撃を堪能できたけど、今日はなんとも地味な個性のないスイスが相手でそういう楽しみもなかった。(もちろんスイスは良いチームだけど、相手チームとして見惚れるほどの魅力があるわけじゃないという意味)
試合のわずか4日前に今日のチケットが買えた時はなんてラッキーなんだと興奮したけど、結果的には買えない方が良かったのかな・・・
まあ奥さんをベルリンに連れて来れたから良しとするか・・・。
ちなみに試合後21時からのドイツの試合を見るためにファンパークに行ったけど散々遠回りで歩かされた挙句人が多すぎて入れませんでした。泣きっ面に蜂・・・。案内も少なく(というか全くなく)、最終的に警察がドイツ語でのみアナウンスしてるだけで酷い運営でした。
SWITZERLAND 2-0 ITALY
SWITZERLAND (3-4-3): Sommer;
Schär, Akanji, Rodriguez;
Aebischer (92′ Steffen), Freuler, Xhaka, Rieder (70′ Stergiou);
Vargas (70′ Zuber), Embolo (77′ Duah), Ndoye (77′ Sierro).
Substitutes: Mvogo, Kobel, Elvedi, Zakaria, Okafor, Zesiger, Shaqiri, Jashari, Amdoui.
Head Coach: Yakin
ITALY (4-3-3): Donnarumma;
Di Lorenzo, Mancini, Bastoni, Darmian (75′ Cambiaso);
Cristante (75′ Pellegrini), Fagioli (87′ Frattesi), Barella (63′ Retegui);
Chiesa, Scamacca, El Shaarawy (46′ Zaccagni).
Substitutes: Vicario, Meret, Dimarco, Buongiorno, Gatti, Jorginho, Raspadori, Bellanova, Folorunsho.
Head Coach: Spalletti
Goalscorers: 37′ Freuler, 46′ Vargas
Referee: Marciniak (Poland). Assistant: Listkiewicz-Kupsik (Poland). Fourth official: Tello (Argentina)
Note: Barella (I), El Shaarawy (I), Mancini (I) booked
チケット
ENTRANCE:A
BLOCK:Q1
ROW:4
SEAT:5
PRICE:50 EURO(FANS FIRST)
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