ポルトガルvsオランダ@エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ

2004年6月26日から7月4日までリスボンとポルトに行きました。その詳しい旅行記は旅行ブログCHANNELTRAVELにて公開中です。
以下はその旅行で欧州選手権準決勝を観戦した日の日記です。
試合日:2004年6月30日
大会名:EURO2004PORTUGAL 準決勝その1
スタジアム:LISBON Estadio Jose Alvalade
対戦カード:PORTUGALvsTHE NETHERLANDS
今日は待ちに待ったEURO2004準決勝の1試合目です。明日の朝にはポルトに向けて出発するので、今日が実質的にはリスボンの最終日です。
朝食を食べて、ホテルの裏のサン・ジョルジェ城からリスボンの街を見下ろすと、ちょっとした異変に気がつきました。街の広場がなんとなくオレンジ色なのです。よーく見てみるとサンタ・ジュスタのエレベーターの屋上もオレンジ色っぽい・・。よく目を凝らしてみるとそれは大量のオランダサポーターでした。僕達のホテルにも昨日からオランダ人親子が泊まっていたし、このお城で会う人も7割はオランダ人。いやー今日は大変なことになりそうだ。なんて思っていたら、どこからともなく歌声が・・。なんと街の広場のオランダ人の歌声がここまで聞こえてきたのです。(実はスピーカーを使っていたのですが・・・)おっとりとしてやさしいポルトガル人はこの勢いに勝てるのでしょうか??
今日まで泊まっていたホテルが今日の部屋は予約出来なかったので、荷造りをして市電に乗ってバイシャ地区へ。綺麗なショッピング街のホテルに移動となりました。今までの下町な雰囲気から一転して表参道のようなところで、かなり便利そうです。地下鉄の駅からも徒歩1分で、試合終了が遅くなっても問題なさそうです。
ホテルの周りのお店を覗いて歩いていると、スポーツショップで昨日までは59〜65ユーロで売られていたポルトガルのユニホームがなんと今日に限り39ユーロに値引きされていたので即購入。やっぱり開催国を応援するのが楽しいだろうと思って、奥さんもポルトガル国旗のバンダナを購入。2人でポルトガル完全武装をしました。
スタジアムに行く前にフィゲイラ広場に寄ってみると、お城から見えたオランダ人が大集結していて、大騒ぎ。大柄な人たちがビールをバカバカ飲んで大声で歌っているので、すごい迫力です。

オランダ人に占拠されたフィゲイラ広場
とはいえ陽気な雰囲気なので、僕もポルトガルのユニホームを着ながらも一緒に騒ぎました。スタジアムではビデオを持ち込めるか不安だったのでかなり早めにスタジアム入りをしました。ビデオチェックは噂通り、形式的なものでスルー状態。たぶんFANPARKの方が厳しかったと思う。
スポルティングリスボンのホームスタジアム
中に入ってしまえば、全くおとがめなしでみんな係員の前でガンガン撮影してました。係員も全然注意しないし、なんの為のルールだったのか不思議になります。今日の席はカテゴリー1だったのでとても見やすい席でした。メインスタンドのオランダベンチ裏、前から10列目くらいで、デコもファンニステルローイも目の前に・・。僕達の席には名前がついていて、これはどうやらスポルティング・リスボンの年間チケット保有者の名前とのことです。EUROの準決勝でしかもカードは開催国のポルトガル対オランダ。ともに攻撃サッカーで有名なので今日の試合はとても楽しみにしていました。両チームの選手がアップのためにピッチに現われるともう興奮は最高潮に。
どうやら前の試合でフェリペ監督に反抗したとされるフィーゴもスタメンのようです。ルイ・コスタはやっぱりベンチスタートの模様。ポルトガルとオランダの選手(他の国も同様ですが)は実はクラブチームの同僚が多くルイ・コスタとセードルフとかマカーイ(元ラコルーニャ)とジョルジュ・アンドラーデなんかが試合前に談笑していて微笑ましかったです。ただ、近年の代表の試合がやや盛り上がりに欠けるように見えるのは、こういったチームメイトが相手の国にたくさんいる場合が多く、あまり激しくチャージにいけないせいなのかな?なんて思ってしまいます。日韓戦も多くの韓国選手がJリーグでプレーするようになってから、少し激しさが減った気がするし。
ポルトガル対オランダ
そんなことはさておき、試合はいよいよキックオフ。前半は僕達のサイドにポルトガルが攻めて来ました。サイドラインの席ということもあって、フィーゴとロナウドがさかんにポジションチェンジをして、入れ代わり立ち代わり、時には一緒にサイドを攻めていたのが良く分かりました。今日のポイントはサイドの攻防と見ていましたが、フィーゴとロナウドがロッベンとオーフェルマルスに完勝してました。多分その差はポジションチェンジの差だと思う。
ロッベン、フィーゴ、デコ!!
ロッベンは今大会大ブレイクしたけど、今日は縦の動きばかりで、いまいち迫力に欠けていました。ただオーフェルマルスはオランダの中で一番良い動きでした。しかしこともあろうにオランダは前半でオーフェルマルスをマカーイに代えてしまったのでした。アドフォカードはどうも、一番良い選手を代える癖があるようです。チェコ戦もロッベン代えちゃったし。しかも後からわかったことですが、オーフェルマルスは7月に現役引退を突然表明。この日が最後の勇姿でした・・・。残念。
さて試合はロナウドが自分が得たCKから、ヘディングシュートをたたきこみ、後半にもマニシェがスーパーミドルを決めて、その後オウンゴールで1点返されるも、内容的にもポルトガルがオランダに完勝。ポルトガルはもう街中大騒ぎ!夜はホテルの近所のカモンエス広場で僕らも少しお祭り騒ぎに触れました。明日は朝が早いのに、一晩中騒がしかったです。それがまた楽しいんだけど。

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