KING KAZUここにあり

「東北の皆さんに届くことを祈っています。きっと、届いたと思います」
力強く言い切った姿に、久々にKING KAZUを見た気がしました。
東北大震災チャリティーマッチの試合前は、カズも含めて多くの選手がこのタイミングでサッカーの試合をすることが正しいことなのか、本当に東北の被災者を元気づけることなんて出来るのか半信半疑だった。
僕もそう思ってました。小笠原も言っていたけどテレビを見ることも出来ない東北の被災者が、大阪で行われるサッカーの試合で元気になるだろうかと。
でも、カズのゴールを見て心の底から感動した後に、
「東北のみなさんにきっと届いたと思います。」
と言われると、なんだか本当に届いたんじゃないかって思えてくるんです。
現実的にはカズが蹴ったサッカーボールがゴールネットを揺らしたからといって、東北の被災者のお腹が満たされたり、家や家族を失った悲しみが和らぐわけではないでしょう。
それでも理屈抜きに、カズの言葉を素直に信じることが出来ました。
みんなの思いは多分東北に届いた。
カズの言葉に説得力があるのは、カズがこれまで何度も挫折を味わってその度に這い上がって来た人だからだと思う。
周知の通り日本が4回もW杯に出場しているにもかかわらず、日本サッカー史上最大のスターであるカズは1度もW杯に出場していない。
ドーハ、ニヨンでは、W杯まであと一歩というところまで来たのに夢はかなわなかった。それでもカズはへこたれなかった。むしろより一層たくましくなったのかもしれない。セリエAでもクロアチアでも成功を掴んだとは言い難い。それでもサッカーを続けた。
そして44歳の今でも現役を続けている。
華のあるうちに辞めるっていう考え方もあるけど、カズは愛するサッカーを続けることを諦めなかった。そのための努力を惜しまなかった。
そんなカズのゴールだったからこそみんなが感動して、
そんなカズの言葉だったからこそみんなうなずくことが出来るんだと思う。
ゴールの後にカズが向かったゴール裏の方角が東北方向だったかどうか分かりませんが、
カズダンスの決めポーズの人差し指は東北に向けられていました。
カズが言う通り、みんなの思いは東北に届きました。
そしてその思いはこれで途切れさせてはいけない。
これから、みんなで助け合わなければいけない。
カズも言っていたけど、このゴールが始まり。

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