敗因と

カターニャの森本がデビュー戦で初ゴール。
松井のルマンがマルセイユに勝利。
フランクフルトの高原が中田の欧州年間ゴール記録を更新。
などなどこないだの週末はヨーロッパでプレーする日本人選手が結果を出した。こういう活躍を耳にすると必ず脳裏をよぎるのが、
「なんでW杯ではダメだったのか?」
ってこと。
半年も経ってるのに未だにそんなことをウジウジ考えるのは、多かれ少なかれ僕もあのW杯で心にキズを負ったみたい。
ということで思わず金子達仁、戸塚啓、木崎伸也共著の「敗因と」を買ってしまった。いまさら振り返っても何にもならんのにねえ。

3人の(ほぼサッカー専門)スポーツライターが、それぞれワールドカップの敗因とそれにまつわるエトセトラを書いてる。
けっこうなボリュームだったけど一気に読めた。
読んでみると代表チームがいかにバラバラだったかがよく分かる。こんなにまとまりのないチームをわざわざドイツまで応援しに行ったのかと今更ながら悲しくなった。面白くてどんどん読めるけど後味が悪い一冊。映画に例えると「セブン」みたいな感じ。
内部崩壊の原因は「コミュニケーション」。

端的に言っちゃえばヒデvsその他のプレーヤーっていう構図が確かにあったみたい。
実際に見たり聞いたりしたわけじゃないから、本当のところは分からないけど、中田ヒデの話し方や態度には問題があった。
周りの選手もナイーブすぎて、ヒデの言葉の裏側を勘ぐってしまったらしい。
言葉を選ばない中田にも問題があるけど、言葉以上のものを感じてしまった周りの選手にも問題があったんだろうな。
この中田VS他の選手という図式がそのままチーム崩壊に繋がっていった。ホントにチームとしての一体感が全然無かったんだよね、結局。スタジアムで応援していてもチームとサポーターとの間にかなりの距離があったように感じたのは、チームが一つになっていなかったから。チームが一つになってないのにサポーターとチームが一つになれるわけない。
あのチームは日本を代表してなかった。サッカーが上手な23人を集めた日本選抜だ。

こうなり始めたのはアトランタオリンピックの頃だと思う。
前園とか中田が
「日本の為じゃなくて自分のために頑張る」
とか公然と言い放った時からすでに兆候があった。
それが結果的にチームの為になれば良いんだろって思ってるんだろうけどね。そう言い切られると応援する気なんかなくなるわな。
この辺もやっぱり言い方の問題なんだと思う。本音は自分の為って思っててもそれをそのまま口に出すか出さないかでチームやファンとのまとまり方が変わっちゃう。
戦術の考え、試合における自分のモチベーション、その辺の本音をバカ正直に言葉を選ばずに口に出せば思いは曲がって受け取られることもある。
意を汲む文化の日本人は相手の気持ちを慮るのは得意でも、自分の気持ちを伝えるのは下手なのかもね。
そう言う意味ではドイツワールドカップは日本サッカーを体現してたのかも(泣)

Share this:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です