相手うんぬんじゃなくて自分でしょ

昨日はさいたまシティカップで浦和対バイエルンミュンヘンの試合があった。ダイスラーやルシオは来なかったけど、ラーム、シュバインシュタイガー、ポドルスキー、カーンなどのドイツ代表組に加え、僕がワールドカップでもっとも衝撃を受けたハーグリーブスまで来日した。まあ奴らは日曜着、月曜試合、火曜発という2泊3日の修学旅行みたいな強行日程だから、モチベーションもコンディションも最悪だろうけど、なんつったってこのメンバーだからね、是非見に行きたかった。
それでもさすがに平日でしかも月末じゃ仕事抜け出せなかった。無茶すれば抜けられたと思うけど、つい1ヶ月前にサッカー休暇を1週間もとっちまったから自粛しやした。
しょうがないから、家に帰ってテレ玉の録画放送を見たんだけどもやっぱりバイエルンのおつかれモードは否めなかった。でもねそんなことは最初から分かりきったことだし、90分通して良いサッカーを見ることが出来なくても、世界的な選手の良いプレーがちょこちょこ見られればそれで十分だと最近思うのね。(もちろん去年のレアル・マドリードみたいなのは最悪だけど。)
それを有名チームが本気でプレーしてるかどうかにこだわり過ぎちゃうと、がっかりすることになるんじゃないのかね。
ということで、解説の信藤さんが視聴者を盛り上げる為にさかんに「バイエルンの選手は本気になってますよ」を連発してたのはちょっと耳障りだった。
本当に真剣な試合だったら、わざわざ解説者がそんなこと言わないでしょ。ワールドカップの決勝で「イタリアの選手は本気になってますね」なんて言わねーよな。あのすごい選手達が日本で僕たちのチーム相手に必死にプレーしてる!って思い込みたいのは誰でも同じだけど、実際そんなわけないんだし、有名選手がたまに見せるトレビアンなプレーに喜ぶのがこういう親善試合の楽しみかたじゃないかね。
相手の本気度にこだわる点では選手にも問題があるわ。鈴木啓太が試合後のコメントで
「相手の本気さが感じられずにイライラした」
とおっしゃってけどね。
・・・そういうセリフって4−0とかで圧勝してから言うもんじゃないかね。啓太が出場した前半は0−0だったわけだし、チャンスの数もバイエルンのほうが多かった。相手の本気を感じないのなら本気じゃない相手に苦戦してる自分は何よって話だ。相手が本気だろうが本気じゃなかろうが、自分が全力を尽くすことだけを考えれば良いはず。0−0のくせに相手が本気じゃないとかなんとかって言うのは聞きたくなかったなあ。
いずれにしろ、海外の有名チームが日本で試合をやる場合は100%ガチンコってことはありえない。でもその中でどういう楽しみかたや経験ができるかっていうのは、自分の気持ち次第だ。それは観客も選手も一緒よ。
結局試合は終了間際に岡野の果敢なドリブル突破から黒部の素晴らしいダイビングヘッドが決まって1−0でレッズが勝利!
やっぱり無理してでも見に行けば良かった・・・。

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