アイルランドvsイングランド

今年はラグビーワールドカップイヤーということで、僕の中で4年ぶりにラグビー熱が高まってきてます。そんなタイミングでダブリンへの旅行を決めたので、何かラグビーの試合やってないかな?とチェックしたところ、ちょうワールドカップ前の親善試合対イングランド戦があるってことでこりゃあもう行くしかないなとチケット購入。

アイルランドは今シーズンのシックスネイションズ全勝優勝(確か2019年のW杯の時もそういう状況で日本に乗り込んできたと思う)で世界ランキング1位。楽しみ。

会場のAVIVA STADIUMはダブリンの街中から歩いて行ける。今日は朝から緑のシャツを着た人が街中に溢れかえっていて、キックオフ3時間前くらいからスタジアムの方向へ向かい出す。

僕らもその波に乗っかって移動。途中のパブではたくさんのファンがビールをひっかけてる。アイルランドって感じだねえ。

パブから溢れかえるラグビーファン
スタジアムの近くでアイルランドラグビー協会の建物を発見
スタジアムが近づくにつれ緑の人が増えていく
近代的なスタジアム!

スタジアムの前でプログラムの売り子がいたので購入。イタリアのサッカーもプログラム売ったら良いのにねえ。まあでも毎試合買っちゃいそうだからやっぱり無くて良いや笑

スタジアムについて入り口ごとに分かれたトンネルをくぐる。
・・・がトンネルの中でまた一つの通路に合流する。あの入り口は何の意味があったのか・・・。イベントによっては中も仕切りを作るのかな?

このABCに区分けは意味ありません。

スタジアムの入り口でチケットを見せて入場。
あれ?実にあっさり。入場ってこんなもんだっけ?何か忘れてる気が・・・。ああ荷物検査と金属探知機だ。そういうチェックが一切なかった。なんだろラグビーは紳士のスポーツだから悪いことする奴なんていない!信用してます!ってことでしょうか。

僕らの席は普通の席なんだけど、入り口はホスピタリティシートの入り口と一緒でちょっと豪華でした。

ホスピタリーシートと一緒の入り口

コンコースに到着。コンコースもカーペットが敷かれていてなんと冷房が聞いてる。うーむ。実に近代的で豪華なスタジアムだ。セリエAもこんな感じだったら良いのになあ。

バーで販売されてるビールはもちろんギネス。当然僕らも購入。

ビールは当然ギネス
通路に飾られてたロイ・キーンのパネル

席に到着。球技専用スタジアムだからピッチが違い。まあゴール裏で若干見にくいかな。個人的にはサッカーの場合はゴール裏の方が安いけど、見やすさはゴール裏でもサイドでもそんなに変わらないと思う。でもラグビーはトライするエリアがあるからゴール裏だとトラック付き競技場でサッカーをみるような距離感が出来てしまう気がする。

反対側のゴール裏は極端に席数が少ない

練習が終わり、ブラスバンドと選手が入場して、国歌斉唱。
最初にイングランドのGod Save the King。スタンドからも結構歌声が聞こえる。イングランドから来ている人もちらほらいるようだ。

続いてアイルランドの国歌。アイルランドの国歌は知らなかったけどスタジアム全体で合唱してとても良い雰囲気。
国歌が終わりさあ試合開始と思いきや何やら2曲目が始まった。

ん?アイルランドって国歌が2曲あるのか?ゲール語バージョンと英語の国歌かな?と思いながら聞いいたら、サビにきたところでこの曲は4年前にも聞いていたのを思い出した。うん。とても士気の上がる良い歌。

なんで2曲も歌うんだろうねーって不思議に思っていたけどあとで調べたら理由が判明。

ラグビーのアイルランド代表というのは北アイルランドも含めたチームだから国としてのアイルランドでは無く「アイルランド島」代表。1曲目の方はアイルランド国家としての国歌(Amhrán na bhFiann)。2曲目「Ireland’s Call」はいわばアイルランド島のアンセムってことらしい。ちなみに国歌のほうはゲール語で歌詞を見ても全く意味がわかりません。

アイルランド国外で試合をする時はこのIreland’s Callの方だけを歌い、国内で試合する時だけイルランド島代表。1曲目の方は国家としてのアイルランド国歌Amhrán na bhFiannも歌うんだそうな。
北アイルランドで試合する時はどうするんだろう?God Save the King(北アイルランドの国歌だから)とIreland’s Callの2曲編成?多分そんなわけないよね。揉め事も多そうだから北アイルランドでは試合しないのかな?

今日は相手がイングランドだったから結果的に北アイルランドの国歌も流れました。

https://channelfootball.love/wp-content/uploads/2023/09/230819r10.mov
Ireland’s Call

国歌斉唱が終わりキックオフ。
今日はイングランドのキャプテンのオーウェン・ファレルはメンバー外。前の親善試合のウェールズ戦で危険なタックルをして数試合出場停止処分になるはずが世界ラグビー協会?がイングランドのワールドカップの試合に影響がないように忖度してその出場停止処分を取り消したものの、世界中から不満の抗議があがりおそらくその取り消しがさらに取り消されるであろうということで自粛して出てないみたいです。

ちなみにファレルはスタジアムで観戦していて、一度大型スクリーンに映し出された時には大ブーイングが起こってました。

追記:結局オーウェン・ファレルは4試合の出場停止。この試合も含めて4試合ということで、ワールドカップの日本戦も出場停止。うーん、なんかそれはそれでちょっと残念。例えばサッカーで日本がアルゼンチンと試合するってことになってメッシが出場停止になるような感じ。相手として脅威だけどやっぱり良い選手だから純粋に見たいという気持ちもあるし。

試合は立ち上がり早々にイングランドがペナルティゴールを決めて先制するもその後は基本的にアイルランドが試合を支配。
最初の20分くらいは
「あれ?ラグビーってこんな感じだっけ?もっと興奮しなかったっけ?」
とちょっと入り込めなかったのだけど、だんだん感覚を思い出してきてのめり込んだ。やっぱりラグビー面白いわ。

9分にトライ+コンバージョン、39分にトライでイングランドをリード。
後半に入ってイングランドのヴニポラが退場になってアイルランドはまたトライを奪いリードを広げる。
イングランドはファールをもらうといつもキックでゴールを狙う。後ろのおっちゃんは「あーイングランドはキックばっかりだなあつまんえなあ」とやじってました。

リードを十分広げた後に選手交代でKeith Earlsという選手が入ってきて大喝采。試合前の選手紹介でもものすごい拍手だったから人気選手か、ダブリンの地元チームの選手かと思ってたらそうでは無くて、今日で代表100試合目らしい。アイルランドの歴代選手でも100試合に到達しているのは彼を除いて8人しかいないんですって。

https://channelfootball.love/wp-content/uploads/2023/09/230819r11.mov
Keith Earls代表100試合目!

で、ドラマはここから。そのキースが綺麗なトライを決める。反対側のゴールだったけど彼がジャンプしてトライするのが綺麗に見えました。チームメイトも祝福に駆けつける。いやー100試合目の記念試合で残り10分くらいで出場してすぐトライ決めちゃうなんてすごいねえ。

https://channelfootball.love/wp-content/uploads/2023/09/230819r12.mov
ディフェンスが成功した時にも盛り上がれるのがラグビーの魅力の一つ

残り時間僅かになったところで勝利を確信したファンたちが歌い出す。そして今日のMVP発表。MVPは14番のMack Hansen。前半に華麗なキックパスでトライを演出してました。
しかし・・まだ試合が終わってないのにMVPを発表しちゃうもんなんですね。

https://channelfootball.love/wp-content/uploads/2023/09/230819r13.mov
MVPはMack Hansen!

結局29-10でアイルランド勝利。正直この試合のレベルが高かったのか低かったのかよくわからないけどラグビーの本場で世界ランキング1位とラグビーの母国の試合が観戦できて良かった!

僕ら的にもワールドカップに向けて気分を上げることができましたー。

試合後家族と挨拶するイングランドの選手たち
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