2004年6月26日から7月4日までリスボンとポルトに行きました。その詳しい旅行記は旅行ブログCHANNELTRAVELにて公開中です。
以下はその旅行で欧州選手権準決勝を観戦した日の日記です。
試合日:2004年7月1日
大会名:EURO2004PORTUGAL 準決勝その2
スタジアム:PORTO Estadio do Dragao
対戦カード:GREECEvsCZECH REPUBLIC
ようやく慣れてきたリスボンを離れ、特急で約3時間30分かけて、ポルトのカンパーニャ駅に到着しました。昨日のポルトガルの勝利の余韻も残っているのですが、今日は準決勝の2試合目、チェコ対ギリシャです。去年オールドトラッフォードで見ることができなかった欧州最優秀選手パベル・ネドベドを見ることが出来るのです。残念ながら、対戦相手はフランスではなくギリシャですが、今大会で最も攻撃的なチェコサッカーを見られるのがとても楽しみです。昼過ぎにホテルに着いてから、街を散策すると昨日のオランダほどではないけど、多くのギリシャサポーターに遭遇。チェコは・・ほんとにまばらにしか見かけない。バターリャ広場で名物のポルトワインを1杯飲んだけど甘くてとてもアルコールが強くてウイスキーみたいでした。夕方にホテルを出発してドラゴンスタジアムへ。ここは今年のチャンピオンズリーグを制したFCポルトのホームスタジアムです。
昨日と違ってかなり空席があったけど、ギリシャサポーターの勢いはかなりすごかった。今日の席はカテゴリー2でバックスタンドーコーナー付近の2階席、迫力は昨日ほどではなかったけど、ピッチ全体を見渡せるので、これはこれで良い席です。席についてしばらくするとギリシャの選手に続いてギリシャの選手がピッチにでてきました。ネドベドもしっかりいます。いやー、1年越しでやっと見られるんだうれしー。ちなみに僕の席はチェコ側だったけど、圧倒的にギリシャサポーターが多かったです。どういうわけか前の席はイングランド人4人組。イングランドの人はどんな試合にも出没します。
さてそうこうしている内にいよいよキックオフ。前半そうそうロシツキーのシュートがバーにあたったり、ヤンクロフスキがサイドバックとは思えないあがりかたでシュートをガンガン打って、チェコが期待通りの攻撃サッカーを展開してくれました。そろそろ点が入るかなと思った前半30分過ぎ、とんでもない悲劇が起こってしまいました。
なんとネドベドが負傷してしまったのです。一度はピッチに戻ったもののかなり痛そうなのが2階席からも良く分かりました。結局すぐにスミチェルと交代・・。ネドベドにとってメジャーな大会の準決勝は鬼門みたいです。ホントに楽しみにしていたネドベドがまたしてもアクシデントでわずか30分しか見られないとは、かなりがっかりです。しかもそれまでとても良いプレーをしていただけになおさらです。ゆっくりとピッチを去るネドベドのさびしそうな背中が忘れられません。
ただ、交代で入ったスミチェルが意外なほど(?)の大活躍で、ロシツキー、ポボルスキーとともに攻撃を組み立てていきました。後半もチェコの素晴らしい攻撃が続くもなかなか得点を奪えずむかえた後半残り約10分のところでロシツキーが魅せてくれました。見事なドリブルからコラーとのワンツーでシュート!と見せかけてさらにコラーにリターンパス。どフリーのコラ−がゴール!!と思ったらシュートは無情にもゴールの左にそれていったのでした。その後も大会得点王のバロシュらがギリシャゴールに迫るも得点を奪えず、なんと試合は延長戦へ。
延長に入っても僕はチェコの勝利を確信していました。もしかしたらPKまでいっちゃうかもしれないけど、こんなに守っているギリシャが点をとれるわけないと思ってました。・・・僕が間違ってました。延長に入るとまるでそれまで体力を温存していたかのように、ギリシャの怒濤の攻撃が始まったのです。何度がピンチをやりすごし、ようやく延長前半を凌ぎきるかと思った最後のコーナーキック。いやーな予感が的中してしまいました。ASローマ所属のDFデラスのヘディングシュートがネットを揺らしてしまいました。時計はもうすでに15分を過ぎていて、本当はシルバーゴール方式なのですが、もう完全にゴールデンゴール状態。ピッチに倒れこむチェコの選手達・・。
今大会最高のサッカーを見せてくれたチェコは準決勝でポルトガルを去ることになりました。昨日あれだけポルトガルの勝利を楽しんだのに、今日はどんよりです。試合の順番が逆だったら気分よく日本に帰れたのにとちょっと思ったけど、一喜一憂、山あり谷ありがサッカーだということなんですね。
それにしてもデラスのゴールが決まった瞬間の、チェコベンチで頭を抱えてうなだれるネドベドの姿が目に焼き付いて離れません。つらかっただろうなー。
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