EURO 2024 イタリア v スペイン!

20年ぶりのEURO参戦!唯一買えたチケットがイタリア対スペイン。イタリアサッカー協会会員優先販売で購入。クロアチア戦やアルバニア戦も買えたのだけど、そんなに仕事を休めないので相手にとって不足なしのスペイン戦を選択しました。

会場はゲルゼンキルヘン。トリノから移動の手段は色々あるけどフランクフルトまで飛行機で行ってそこから約2時間電車に乗って行きました。

当日の早朝に出てお昼頃隣町のエッセン到着(ゲルゼンキルヘンは小さな街すぎてホテルが取れなかった)。ご飯を食べてちょっとホテルで休んでからキックオフの3時間前の18時頃に着くようにトラムでスタジアムへ向かう。試合日だけエッセンから直行トラムが出ているのです。

途中交通事故があってトラムが止まってひやっとしたけどすぐに運転再開して18時過ぎにスタジアム到着。

ゲルゼンキルヘンの前回の試合のイングランド対セルビア戦では移動でかなりの混乱があったらしくUEFAも早めにスタジアムに来るようにと注意喚起したこともあって(だから僕らも早く来た)、3時間前でもすでに凄い熱気。

ゲルゼンキルヘンのアウフシャルケアリーナ

一旦座席を確認して腹ごしらえ。いかにもドイツって感じのホットドック。BratwurstとKrakauerという2種類があったのでそれぞれ一つずつ。どっちがどっちかさっぱりわからなかったけど、一つはスタンダードな感じで、もう一つはハーブが入っているタイプ。

どちらも想像を超えるうまさ。ドイツに旅行で来るたびにソーセージを食べてる気がするけど、毎回おいしさに感動する。スタジアム飯は全く期待してなかったのでエッセンの街で遅めのランチにがっつりステーキを食べたのだけど、これなら大満足。

ホットドックを食べてのんびりしていたらどうやら選手が到着したようなので席に戻る。

イタリア選手到着

ちなみに今日の席はカテゴリー2のコーナー付近で前から2列目。迫力はあるけど低すぎてかなり見づらい。チケットが配信された時にあまり良い席でないことが分かって「なんでカテ1を買わなかったんだろう?」と自分でも不思議だったのだけど、多分値段を検討した結果だったんだろう。
一番良いカテゴリーのプレミアムは400ユーロ、カテ1は200、カテ2は150です。ちょっと高すぎないかね?
EUROってもっと安かったような気がするけど。まあ20年前の記憶は参考にならない。

それでも通路側の席ですぐ隣はカテ1なので、まあラッキーと言えばラッキー。

ちなみに1列目には陽気なお兄ちゃん4人組がいたのだけど、彼らの席は実は別の場所で勝手にここに座っていて試合中にそれが判明してちょっとした混乱があった。

インド人3人組が前半20分くらいにやってきて(何故今頃?今までどこにいた?という感じだが)、ここは俺たちの席だと主張。イタリア人の若者も自分の席だと言い張る。スチュワードが来て結局イタリア人が間違ってたらしくどこかに去っていった。いや・・・たまたまこのインド人たちが来るのが遅かったから今までここに座れたけど、よくまあ自分の席じゃないところに4人で居座ってたな・・・。

僕の席の前で一悶着あって鬱陶しかったけどとりあえず一件落着・・・と思いきや前半40分頃に女性とその子供の二人がそのインド人の隣の席は自分たちの席だと主張。そこに座っていた男性(その隣は空席だった)のチケットをスチュワードが確認するとなんと本来のその男性の席はメインスタンドの良い席(おそらく400ユーロの席)。

・・・いや・・あなたそんなに良い席買ったのになんでここにいるのよ・・。

そしてこの親子連れは何故今頃来るんだ!と呆れて日本語で
「なんでこんなに人が入れ替わるんだよー」
とぼやいたら、なんと日本語で
「ごめんなさいねー。見づらいよねー」
と返ってきた。え?日本の方なんですか?(そう見えなかった)
「そうなんです。ちょっとトラブルがあって来るのが遅れました」と。

ハーフタイムに話したら、アメリカ在住の方でここに来る途中で地下鉄でスリにあって免許やらグリーンカードやらパスポートやら全部いかれてしまったらしい。どの街かは街の名前を覚えていないとのことだけど、どこもかしこも警察がたくさんいて厳戒態勢だったけどやっぱりスリはいるんですね。

来るのを諦めかけたけどなんとか来たとのことでした。奇遇だったのはこの方はトリノで和食屋をオープンしたいのでトリノに寄って下見してきたそうな。スノーボードが大好きだからトリノに住みたいんだって。いやー凄い行動力。スリにあっても切り替えしてたくましく楽しんでいらっしゃいました。

ということで席にまつわるごたごた話が長くなったけど、時を戻そう(ぺこぱ松陰寺)。

キックオフ1時間前くらいにキーパー登場。イタリアのキーパーはドンナルンマ。サブの二人は全然知らない(ごめんなさい)

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ドンナルンマ登場

続いてフィールドプレーヤー登場。バックスタンド側でアップをしてくれる。途中からすげー近くに来た。

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イタリア代表のウォーミングアップ

ユベントスからはキエーザがスタメン。トロはブオンジョルノとベッラノーヴァが入ってるけどベンチスタート。ユーベはガッティとファジョーリがベンチ。バレッラ、ディマルコ、バストーニの普段は憎らしいインテルの面々も味方になると頼もしい。

これぞ代表戦の醍醐味。普段は敵対している選手が力を合わせて外国のチームと戦うという。最近の日本代表はほとんどの選手が海外でプレーしているのでそこが欠けちゃってるんだよなあ。現実的じゃないけどJリーグの選手メインで構成してくれたら面白いけどね。いや、ていうかリーグ対抗戦やってほしい。Jリーグ選抜対セリエA選抜とか燃えると思う。

そしたらどっちを応援するんだろう。トリノに住んでる今ならセリエAなんだろうか?

SINNERから応援メッセージ(内容不明😭)

いよいよキックオフが近づいてきた。初戦を見る限りスペインは絶好調、イタリアは不安材料いっぱい。でも優勝するチームは大体初戦は調子悪いので今日の試合から上がっていくことを期待しましょう!

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キックオフ前のセレモニー

キックオフ前にセレモニーがあってユーロのロゴとか各国の国旗のイメージの大きなキャンバスがピッチに広げられたけど席が低すぎて何が何だかさっぱりわからず、大型スクリーンを見るしかなかった。

続いて国歌斉唱。イタリアの国歌斉唱は熱いことで有名。

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国歌斉唱

周りのイタリア人も熱唱。驚いたことに前奏の部分もみんな大声で歌ってる。
「パンパラパンパラパンパンパンッ!」
てな具合に笑

でも本当にこの国歌かっこいいな。イタリアに住んでる間に歌えるようになろう。

キックオフ。前半はスペインがこちらに攻めてきます。センターフォワードは懐かしのモラタ。敵だけどちょっと頑張って欲しい。中盤のロドリ(マンチェスターC)とペドロ(バルセロナ)は有名なので名前は知ってるけど正直よく知らない。

あと右ウイングのヤマルはバルサの新星でなんと16歳。今回の大会にも学校の夏休みの宿題を持ってきてるとか。どんだけ凄いんだろうか。

スペインについてはその程度の知識しかなかったのだけど、もうめっちゃくちゃ強かった。前半はほぼ半面マッチ。ほとんどこちらのコートで試合が展開されるので見やすい見やすい。

驚いたのはニコ・ウイリアムズという左ウイング。ディ・ロレンツォがチンチンにされてやりたい放題。彼も21歳とかなり若い。

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スペイン両翼のヤマルとニコ・ウィリアムズ

イタリアを応援してるけど、スペインがあまりに美しいので見惚れてしまう。ヤマルとニコ・ウィリアムズはあからさまに凄いのだけど、中盤のクオリティに差があるように思う。ロドリよりもファビアン・ルイスという選手がコントロールしているように見えた。
一方でイタリアはミスも多く正直試合になってない。ひたすら守ってるだけ。

この二人のファンになりそう・・

スペインに信じられないくらいの数のビッグチャンスを作られたもののドンナルンマのおかげで0-0で折り返し。イタリアはチャンスらしいチャンスといえばキエーザのカウンター一本くらいかな?まあそれもかなり期待が低いホームランシュートで終わったのだけど。

後半選手を入れ替えたもののスペイン優位は変わらず。今度は向こう側のコートで試合が展開されてしまうのでよくわからない。相変わらずニコ・ウィリアムズは対角に行ってしまっても目立ってたけど。

後半始まってしばらくは持ち堪えていたけど、ついにカラフィオーリのオウンゴールで先生を許す。これはカラフィオーリは悪くなくて事故みたいなオウンゴールだけど、まあそこまで崩されまくってるので起こるべくして起こったという感じ。

イタリアはなんとか1点返さなきゃいけないわけだけどいかんせんベンチがしょぼい。スカマッカとキエーザに代えてレテギとザッカーニっていうのは攻撃のギアが上がるのかどうか実に疑わしい。

後半開始から入ったクリスタンテもミスのオンパレード。なんとなくボールは持てるようになったけどこれはスペインが意図した展開なんでしょう。

ラスパドーリのコーナーキック

ということで為す術もなく0-1で終了。1点差だけど実質的には4-0,5-0の差はあった。前に座ってたおじさんはロスタイムに退散。手を掴んで「まだ終わってないよ!」って引き留めようとしたけど「無理無理!」と吐き捨てて帰ってしまいました・・。
一生懸命応援したのでこんなにダメダメでショックだったけど、スペインの凄まじさを目撃できたのは良かった。セリエAではお目にかかれないエンターテイメントだった。
いや本当に日本代表はこんなチームによく勝ったもんだよ。

ちなみに今日はもちろんイタリアのジャージを着て応援していたのだけど、イタリア人に混じってイタリア応援席でイタリアのジャージをバリバリ日本人の僕が応援するのは最初はどこか居心地が悪かった。トリノに2年半住んでイタリアが大好きになったけど、イタリア人になれたわけじゃない。むしろ日々「イタリア人ではない外国人である自分」を意識することが多いわけで。

まあそれでも必死に応援しているうちにそんなことは気にならなくなったけど。

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試合後に選手が挨拶に来ました

しばらく席で放心して、スタジアムのコンコースを通って駅に向かった。イングランド戦では大混乱だったという試合後のトラムも特に問題なくスムーズにエッセンに着くことができました。
ただしバスの中で酔っ払いのスコットランド人3人が超うるさかった。そう言えばこういう酔っ払いってイタリアでは見たことないな。

試合後にクールダウンするスペイン代表(の出場時間が少なかった選手たち?)

Spain
23 Unai Simon
2 Dani Carvajal
3 Robin Le Normand
14 Aymeric Laporte
24 Marc Cucurella
20 Pedro Gonzalez
16 Rodrigo Hernandez Rodri
8 Ruiz Fabian
19 Lamine Yamal
7 Alvaro Morata
17 Nico Williams

Substitutes
1 David Raya
5 Dani Vivian
6 Mikel Merino (s 90′)
9 Mato Joselu
10 Dani Olmo
11 Ferran Torres (s 71′)
12 Alex Grimaldo
13 Alejandro Remiro
15 Alex Baena (s 71′)
18 Martin Zubimendi
21 Mikel Oyarzabal (s 78′)
22 Gonzalez Jesus Navas
25 Fermin Lopez
26 Ayoze Perez (s 78′)
4 Fernandez Nacho

Italy
1 Gianluigi Donnarumma
2 Giovanni Di Lorenzo
23 Alessandro Bastoni
5 Riccardo Calafiori
3 Federico Dimarco
7 Davide Frattesi
8 Filho Jorge Jorginho
18 Nicolo Barella
14 Federico Chiesa
9 Gianluca Scamacca
10 Lorenzo Pellegrini

Substitutes
4 Alessandro Buongiorno
6 Federico Gatti
11 Giacomo Raspadori (s 82′)
12 Guglielmo Vicario
13 Matteo Darmian
15 Raoul Bellanova
16 Bryan Cristante (s 46′)
17 Gianluca Mancini
19 Mateo Retegui (s 64′)
20 Mattia Zaccagni (s 64′)
21 Nicolo Fagioli
22 Stephan El Shaarawy
24 Andrea Cambiaso (s 46′)
25 Michael Folorunsho
26 Alex Meret

チケット
ENTRANCE:F
TRIBUNE:EAST
BLOCK:U
ROW:2
SEAT:19
PRICE:150 EURO(CAT2)

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