フランスラグビーワールドカップ2戦目!本日の会場はニース。
トリノから車で4時間程度なんだけど、ニースの街は運転しにくいとか駐車場が狭いとかでイタリア人からも車で行くのはオススメしないとう声もあったのでどうやっていくか迷った結果、どう考えても車が便利なので車で行きました(結果、確かに駐車場は狭く一度通り過ぎると戻ることができない一方通行でちょっとややこしかったけど問題なく行けました)。
土曜に到着して、試合当日の日曜の昼はニースを観光して夜の試合に備える。朝から日本代表のユニホームを来て歩いていたので多くの人に話しかけられました。アイルランド、アルゼンチン、ウェールズの人からは「勝ってくれよ!」と応援された。
フランス人のお婆さんからは「相手はどこ?ああイングランド、それは厳しいわねえ」と。
イングランドのファンにはあまり声をかけられなかった。なんかこう日本なんて眼中にないという雰囲気を感じる。悔しいなあ。なんとか勝って見返したい。
マルセイユで行われたイングランド対アルゼンチンではスタジアムへの入場がスムーズではなく多くのファンがキックオフに間に合わなかったとのことで、フランスラグビーワールドカップの運営組織からSMSで何度も「早めに会場に行くように」とのお達しが来た。
僕らも先週のトゥールーズでは水を買うのにずいぶん並んで、試合前の雰囲気を十分楽しむことができなかったから、キックオフ2時間前にスタジアム到着。こんなに余裕がある時間でもスタジアムに向かうトラムはイングランドのファンが大勢いたから、先週の試合で痛い目を見た(あるいはそれを知った)イングランドの人たちが早めに来たのでしょう。
スタジアム周辺エリアに入る前にアサヒスーパードライのブースでビール購入。結構並んでたけど中はもっと並ぶだろうということで。ビール7ユーロ、カップ代2ユーロ。このカップを使えば2杯目からは7ユーロで飲めるのでしょう。カップを戻せば返金があるのかは不明。ちなみにエリア内だとカップが少し大きくなって8ユーロ。デザインも中の方がワールドカップ仕様になっていて良い。外のブースで買うと例の銀色のスーパードライのデザイン。
ビールの列に並んでいる時に後ろのイングランドファンと話した。正直イングランドが勝つと思うけど、点差は7点程度で僅差だろう。実は結構恐れていると。ちなみにオーウェン・ファレルの欠場はジョージ・フォードが絶好調だから全然問題ないと。もしかしたらもうファレルは必要ないかもよって笑ってました。彼のハイタックルの問題は昔からだとイングランドファンも認めてました。
手荷物検査を受けてスタジアム周辺エリアへ。
まずは水を確保。列に並ぶ。こないだより進みは良いがそれでもやはり遅い。で、10分くらい並んだところで
「もう閉めるからスタジアムの中で買って。中にも売店あるから。」
と・・・。嘘でしょ?それなら列に並ぶ前に言ってよ・・・
少し歩くと他にも売店があったのでどうにかそこで水を購入。トゥールーズほどではないけど今日もたかだか水を買うのに結構な時間を費やした。いやーこれ運営組織としても商機を逸してると思うけどね。オフィシャルグッズとかちょっと見てみようと思う気にならないほどの列だし、水、ビールの列に並んでそういう時間も無くなっちゃうし。
そう言えばフランスのスーパーのレジも究極に効率が悪い。イタリアよりも酷いと思う。自動レジを謳っているのだけど、バーコードが読み込めずに結局係の人が一人一人に対応して、なんとバーコードの数字を手入力する。で、同じ商品を2つ買うにも「✖️2」の処理ができず、もう一度そのバーコードを手入力したりするわけ。そういう非効率っぷりがこのワールドカップの運営にも現れてる。一人一人のボランティアの人たちはとても親切だけど、運営組織がお粗末なのでしょう。
チケットチェックはそれぞれのスタンドへの入り口で行われるので、この調子だとそこでも時間がかかる可能性があるので早めに入場(ここは5分くらい列に並ぶだけで入れました)。キックオフ1時間前に着席。
選手が入ってきてウォーミングアップがはじまる。サッカーと違って、個々人バラバラに準備が始まるのね。
で、前回は聴けなかった長渕剛のとんぼも聴けました。
どうやらライブバージョンのようで、出だしの「ウォーウォーウォー」の部分がやたらと長い。で、まさかのサビの直前で音楽終了。うそーん。冒頭をもっと短くしてサビまで聴かせてよ・・・。
徐々に緊張感が高まってきました。メンバー発表があって今日はキャプテン姫野やラブスカフニ、堀江などお馴染みの面々が先発。
国歌斉唱で君が代大合唱。・・・が、イングランドの国家の声量は僕らをかなり上回った。うーむ。国歌斉唱はイングランドに軍配が上がったか・・・。
試合開始!直後にいきなり日本のミス!何でもないボールに見えたかがまさかのノックオンでペナルティキックから3点献上。
いやー、格上相手にこういう失点はもったいない。
でも我らがブレイブブロッサムズは動揺しない!すぐに追いついてさらなるペナルティキックでなんと勝ち越し!
わお!イングランド相手にリードだ!
でもこのリードはものの1,2分で終了。あっという間にトライを取られて逆転。結果的にはこの数分がこの試合唯一の日本がリードしている時間帯でした。6-10とされてからさらにペナルティ。でもジョージ・フォードが珍しくこれをミス。
思わずガッツポーズで喜んだけど、他の日本のファンはそんなに喜んでいない。翌日ニースの街であったラグビーファンの方に聞いたのだけど、ラグビーでは相手のミスは大っぴらには喜ばないのだそう。密かにグッと拳を握る程度に抑える。さすが紳士のスポーツ・・・。いや、正直そういう精神嫌いじゃないです。
その後お互いペナルティを1本ずつ決めて前半は9-13で折り返す。いやーこれはひょっとするとひょっとするぞ。
後半54分にまた日本がペナルティで得点12-13で1点差!熱い。行ける!選手もファンもそう思ったんじゃないでしょうか。
でも日本にとっては不運な形でイングランドにトライ。一瞬ノックオンに見えたプレーが実は相手の頭に当たっていたのだけど、日本はプレーを止めてしまいトライを許した。
精神的にかなり大きいダメージ。試合開始直後のミスよりもかなり痛い。少なくともスタジアムのファンは明らかに気落ちした。多分・・選手も緊張の糸が切れちゃったんじゃないかな。その後綺麗なキックパスからトライを許し、結局12-34で完敗。
めちゃくちゃ運が良ければ勝てる可能性はあったと思う。でもやっぱりそこには歴然とした差があった。ワールドカップに出始めた頃のサッカー日本代表の状況に似てる気がする。あと一歩での惜敗に見えるのだけど実はその一歩を埋めるのに20年かかるみたいな。
ラグビーのズブの素人が言うのもなんだけど、シンプルなミスが多かった。ニースの湿気でボールが滑ったらしいけどその条件はイングランドも同じでしょう。むしろ湿気なら日本だって慣れてるんじゃないか。
日本も松島の突破あたりでかなりのチャンスがあったけど、その攻撃の流れも結局ノックオンで途絶えた。攻守に渡ってミスの有無が勝敗を分けたような気がします。
試合後、バックスタンドにも挨拶に来た選手を労う。
リーチ・マイケルが来た時にペンとラグビーボールが投げ込まれ、警備員がそれをリーチに教えてあげるとなんとリーチがサインをしてくれました。で、警備員が適当にスタンドに蹴り返すという・・。その後スタンドではボールを受け取った人と、ボールを投げ込んだ人との間で「いやそれ俺の!」的な揉め事が・・。
まあ僕は投げ込んだ人がもらうべきだと思いますけどね・・。
帰りは20分くらい歩いたところからシャトルバスで街中に戻る。
何十台というバスが待ち構えていてバンバン出発してるので待ち時間なくしかも座って街に戻れた。
・・・が、車中はイングランドの若者の大合唱でやかましすぎました笑
ちなみに今回の試合の日本の放送で妻がアップで映ったらしく、会社の同僚や妻の元仕事相手から連絡がありました。両親がビデオを撮ったので送ってもらった。バッチリ映ってました。しかし隣にいた僕はしっかりカットされてました笑。良い思い出になったな。
会場のスクリーンにも映ったようで、隣近所の席の人から「今映ってましたよ」と教えてもらったけど残念ながら僕らは確認できず。
コメントを残す コメントをキャンセル