KING KAZUとついに・・

僕の拙い文章表現じゃ今のこの興奮の半分も残せないだろうけど、ビデオも写真も残せなかったから文字で残します。
できるだけ克明に。
長文になるけどできるだけ感情移入して読んでみてください!

まずはどんだけキング・カズが好きかという前提のお話。
小学校からサッカーやってて、高校時代にJリーグが始まってJリーグの開幕戦も観に行きました。
40年以上生きてきて悔しくて眠れなかったのはドーハの悲劇の夜だけです。
浦和レッズのファンだけどそんなのを通り越してヒーローといえば三浦知良!キングカズです。
まあ、40代のサッカー好きなら僕みたいな人はいっぱいいると思います。
で、大学4年の時に卒業旅行と称して友達4人でタイのビーチへの旅行を計画していた時に、たまたまフランスW杯のアジア第3代表決定戦が、タイのお隣のマレーシアで行われることになったので、急遽マレーシア経由の航空券を取りました。
当然クアラルンプールで試合するのかと思ったら、ジョホールバルという「どこそれ?」感たっぷりな、全然シンガポールの方が近いじゃねーかよという街が会場になっちゃったのでクアラルンプールから長距離バスで駆けつけました。

結果はご存知の通り岡野のVゴールで日本勝利!W杯初出場決定!
今のような冷めたおっさんじゃなかった僕たちは大興奮。試合後に選手たちはグランド1周。岡野がゴールを決めた方のゴール裏で観ていた僕たち。イランのサポーターが帰ってガランとしたエリアで選手に声援を送ってました。
お、名波だ。
お〜中山、中山、中山、ゴンゴンゴール!
山口ー、ロペスー!
すぐ近くまで代表選手たちが来て大興奮。で、そうこうしているうちにいよいよ遠くに見えてきましたよ。神様が。
あー、ほんと今でもはっきり覚えてる。懐かしさも手伝って今でも泣きそう。
キングカズがだんだん近づいてきます。ユニホームは脱いでいて袖なしのアンダーシャツ姿。日の丸を振りながらゆっくり歩いてくる。おおお・・・動いてる。本物だ。
これは今でもよくわからないんだけど、何故かスタンドとピッチの間のゲートが開いていて、やる気がないですとはっきり顔に書いてあるガードマンが一人突っ立ってるだけ。これは千載一遇のチャンス。いけないことだってことは分かってます。
でもさすがに今夜だけは無礼講でしょ。W杯初出場を決めた日は後にも先にも今日しかないんだから。
ガードマンの制止を振り切って(というか全く制止されなかったけど)、キング・カズにまっしぐら。
思いっきり抱きつきました。想像以上に胸板が厚い!(筋肉をつけすぎでスピードが落ちたとか言われてたけど)
W杯初出場と神様に抱きついている興奮で声にならない声で何度も
「カズやったね!良かったね!」
って叫びました。
・・が、当のカズは「ああ・・」という感じで実にウザったそうでした(苦笑)
若干モヤモヤしたもののとにかく最高の夜すぎて、その後のピピ島のビーチのことはあまりよく覚えていません。

結局カズはフランスW杯には魂だけ置いてくることになり、ピッチに立つことはできませんでした。
岡田監督は人間性も素晴らしく尊敬しているけど、この判断だけは未だに納得できない。
でもまああれがあったから今も現役なのかも。
クロアチアや京都、神戸と渡り歩いていくわけですが、その後も年に数回はカズが出る試合を見に行ってました。
味の素スタジアムでマレーシアとは全く違う日本の真面目なガードマンに制止されながらもサインをもらったこともあります。

そんな僕ももう40過ぎなので、普通であれば学生時代のスーパースターってもう引退してるんだろうけど、
キング・カズが違うのはまだ現役ってところ。
サッカー選手っていうのはみんなの憧れ。みんなが就ける職業じゃない。
だからこそプロのサッカー選手はアマチュアの誰よりもサッカーが好きであってほしい。
その点においてもキングは最高。誰よりもサッカーが好きですよね。いつまでもサッカー少年じゃないですか。
最高。

まだまだ書けるけど、誰も読んでくれなくなるので次行きます。

話は大きく変わるけど最近引っ越しました。会社の近くに中古マンション買いました。で、いろいろ家のインフラを整備し直している中で、長年使ったガラケーとおさらばしてiPhoneを買いました。
最近突然インスタをやり始めたのはそのためです。ブームが去った頃にはまるクチです。
で、今日仕事が終わって会社を出て、インスタを見てみると友人Nの投稿。
ドーンとキング・カズ一家の写真!なんだこれ!
急いでNにメッセージだ。ぬおお、慣れないフリック入力がまどろっこしい!!
ヤメヤメ!電話電話!最近では友達に対しても突然電話するのは失礼らしく「電話野郎」などと蔑まれてしまうらしいけど、さすがにNはそんなこと言わんだろう。
通話料金が安くなるアプリで電話。いつもの僕の番号と違うからヨソヨソしいNの声
「はい。もしもし」
「ドミノですけど!どうなってんの?」
「おー!インスタ見た?今隣にいるよ」
何が?誰が?もしかして神様が隣にいるのか??
「そう。実は俺が(以下、Nの個人事情省略)ってわけで、今一緒のパーティー」
「マジか。なんだそれ。すげー羨ましい。俺実はジョホールバルで・・・」
「知ってるよ。覚えてる。今友達とその話ししてたとこ」
「そうか。Nはカズさんとしゃべったの?」
「いや、おつかれさまとかの挨拶程度。でもチャンスはあるかも」
「もし万が一話すチャンスがあれば、俺がジョホールバルで抱きついたことを覚えているか、あの時はウザがっていたのか聞いてみて!」
「分かった。難しいかもしれないけどチャンスがあればやってみる」
おー、よろしく!かなり興奮状態で家路を急ぐ。この興奮を早く奥さんに報告せねば。
電話を切って5分もせず家に到着(引っ越したので会社から家まで徒歩8分)。
「ちょっと聞いてよ!今さあ」
と言うや否や電話が鳴る。
お、なんだ、テレビ電話だ(世に言うFaceTime)。使い方よくわからんけどNが写ってる。
もしかしてこれが現場か?神様のいる現場か?
程なくして神様の後ろ姿が・・・おおお!あの白髪具合はまさしくキング・カズ!
りさ子夫人と話してる!
で、次の瞬間、Nがキング・カズに何やら話しかけて、
「さっき話したジョホールバルで抱きついた親友です」
で、カズとNが肩組んでこっちに手を振ってくれました・・・
ああ・・・ウソ・・スゲー。
なんか今までずっとガラケーでも全く人生に支障なくて、iPhoneにしてからもほとんどその機能を駆使できてなくて、宝の持ち腐れってこういうことを言うんだなあとしみじみしてて。FaceTimeなんてGarageBandと同じくらいに一度も使わないんだろうなあなんて思ってたけど、今日ですべてが変わりました。
遠く離れた友達の近況を知れて、すぐに連絡取れて、憧れの人がこっち見て手を振るなんて・・。
これ、スマホ社会だと当たり前なんすか?みんなこんな凄いことしょっちゅうしてるの?違うよね?
でもサンキューアップル。サンキューインスタ。ありがとうN。三浦知良最高カッコいい・・・。

FaceTimeの録画方法を知らなかったことを激しく後悔したけど、まあいい。せめて思い出くらいはアップルに頼らず自分の脳みそに頑張ってもらおう。
キング・カズはこっちに手を振ってくれてから会場を後にしました。本当に実にいいタイミングでインスタを見てNと話せたんだと思います。
「で、カズと話せたの?」
「話せたよ!電話切った後、一瞬一人になったからその隙に、俺の親友がジョホールバルで抱きついて、実は迷惑だったんじゃないかなって何十年も気にしてるんですけど、って聞いたよ」
「そしたらなんて!?」
「とにかく最高の瞬間だったから正直よく覚えてないけど、本当に最高の日だったからウザいわけないでしょ、だって!」
うおおおお!!泣きそうだああ!
何回思い出しても明らかに迷惑そうだったけど、キング・カズの中でそういう風に美化されてるなら(あるいは覚えてなくてそういうことにしてくれるなら)僕のあの時の若造としてのしこりというか魂みたいなものはジョホールバルに置いておきます!
いや、なんか違うな。分かります?親友が自分の神様と会って自分について語ってくれて、それに神様が答えるという。もう答えの中身なんてどうでもいいというか。
いやどうでもよくない。ウザいわけないって言ってくれたのも超うれしいし、やっぱりカズにとってもあの瞬間は「とにかく最高の瞬間」だったんだっていうのも嬉しい。
フランスW杯には行けなくて、日本の誰よりも悔しかったはずだけどそれでもやっぱりジョホールバルは最高の瞬間だったんだと。辛い思い出ではなくて最高の瞬間として記憶に残ってるんだとわかったのも嬉しかった。
やっぱりダメだな。整理できない。まあこの混沌具合が一番今の気持ちを表現できてるからこれでいいや。

最後にもうちょっとだけ。
Nがキング・カズに「俺の親友が」って言ってくれたのが地味ながらもかなり嬉しかったのでそれも残します。
「友達が」じゃなくて「親友が」ってね。
俺と友達でよかったでしょ?って聞かれて最初どういう意味かよく分からなかったけど、今日のカズの一件がなくても友達でよかったと思ってます。もちろん。
いつか俺が甲本ヒロトに会ったらすぐにFaceTimeでNに電話するから!

オマケ。これが1997年11月16日ジョホールバルで写ルンですで撮影したカズです。この直後に抱きつきました。
Share this:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です