VS大分トリニータ

駒場の秋空
9月15日の広島戦から始まった7連戦の最終戦。今日の相手は大分トリニータ。7連戦の初戦の広島戦でFW3人が得点してから、オジェックは3人のFWをローテーションで使うようになった。ということで今日の2トップを奥さんと予想してました。3人の中では達也がコンスタントに成績を残している。今日の試合が終わればしばらくリーグはお休みなので、温存は考えなくて良いから達也は出るだろう。もう一人は最近ゴールからちょっと遠ざかっているワシントンに、復調のきっかけを掴ませるためにスタメンで使ってくるかなと。ということで達也ワシントンの2トップと予想。
ところがアップのメンバーを見ると達也、ワシントン、永井の3人ともスタメンのようだ。山田がサブということを考えると永井が右サイド?それとも4バック?
これまで堅い采配をしてきたオジェックにしては大胆だ。
15時3分キックオフ。キャプテン山田がベンチの今日は啓太がキャプテン。闘莉王じゃないのね。永井は右サイドだった。
今日の試合は永井を右サイドに使ったことが肝だった。良くも悪くも。
開始早々4分のワシントンの先制ゴールをアシストした永井のクロス。スピードある低い弾道の素晴らしいクロスだった。後半23分の勝ち越しゴールのきっかけとなった永井のドリブル突破。いずれも永井の良さが十分に発揮されたプレーだった。
そのかわりにちょっと困ったのが、都築のボールの出しどころが減ってしまったこと。都築はいっつも山田狙って蹴るからね。山田は競り合いがめちゃめちゃ強いから。その山田がいないもんだから都築が困ってる感じがしたね。キックミスが多かったのも山田の不在が影響してると思う。
あとはやっぱりディフェンスもちょっと弱い。大分の左の鈴木慎吾のスピード対策もあって永井を起用したのかもしれないけど、ディフェンスは山田のほうがイイ。直接の原因じゃないけど、後半15分の失点のシーンも永井のサイドを鈴木慎吾に突破されて失点した。
ただ、悪いってほどじゃない。すごく頑張ってたと思うし、今後も対戦相手によっては永井の右サイドはありだな。これでポジション争いも活性化するし。
試合全体を見ると大分はすごく良いチームだった。くさびを入れて落としたところから展開する攻撃が脅威的。4,5人連動するワイドな攻撃。個々の能力はレッズよりも劣るけど、ボールを止める、はたく、走るっていうあたりまえのことをみんなが連動してやってる感じ。
印象としてはジェフとか甲府とかとかぶるね。ジェフや甲府もそうだけどサッカーの内容は良いのに結果が伴わっていないチームだ。
対するレッズはやっぱり疲れてた。連動という点では2,3人が局面で動くって感じで大分よりもダイナミックさはない。ただし個々の能力が素晴らしい。今日の2得点はいずれもワシントンや永井、ポンテの個人の能力の賜物。
マリノス戦や新潟戦もそうだったけど、こういう苦しいゲームをモノにしちゃう個人の力と勝負強さがあるのが今のレッズ。
レッズにあって大分にないのは自分たちのサッカーに対する自信なんじゃないか?良いサッカーをしてるのに勝てずに降格争いをしている大分と苦しいゲームもものにしてきて首位に立っているレッズ。大分は試合を支配していても先制されたり点が取れなかったりすると今日もダメなんじゃないかと弱気になるだろうし、レッズはどんなに苦しい展開でも踏ん張っていれば必ず勝てるっていう自信があるんだと思う。
多分今日も自分たちのサッカーへの自信の差が試合を決めた。勝ってるチームと負けてるチームってほんと紙一重だと改めて思った。

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